「オール・カントリー」とは、全世界の株式に投資する投資信託のことで、「オルカン」という略称で呼ばれることもあります。具体的には、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)」という株価指数に連動するように運用されている投資信託を指します。
日本を含む先進国23カ国と新興国24カ国の約3,000銘柄の株式で構成されており、世界の株式市場の約85%をカバーしています。つまり、オール・カントリーに投資することで、世界中の株式に分散投資することが手軽にできるのです。
オール・カントリーを用いた資産運用のメリット
- 手軽に分散投資ができる
前述の通り、オール・カントリーに投資することで、世界中の株式に手軽に分散投資することができます。これにより、特定の国や地域の経済状況に左右されにくい、安定的な資産運用が期待できます。
- 長期的な成長が期待できる
世界の経済は長期的に見れば成長していくことが期待されます。オール・カントリーは世界経済の成長を取り込むことができるため、長期的な資産形成に適していると言えるでしょう。
- つみたてNISAの対象商品である
オール・カントリーは、つみたてNISAの対象商品となっているものが多く、非課税で投資することができます。
オール・カントリーを用いた資産運用の注意点
- 価格変動のリスクがある
株式投資である以上、価格変動のリスクはあります。短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で投資することが大切です。
- 為替変動の影響を受ける
海外の株式に投資しているため、為替レートの変動によって損益が変動する可能性があります。
- 米国株式の比率が高い
MSCI ACWIは、米国株式の比率が高くなっています。そのため、米国経済の影響を大きく受ける可能性があります。
まとめ
オルカンへの投資は初心者はもちろんプロの方でも安定して続けることのできる投資信託といっても過言ではありません。世界中の株式に分散投資できるほか、長期的な成長も期待できる投資信託です。