薪ストーブのメンテナンスについて
先日薪ストーブメンテナンスに関する記事を見ていたら
ストーブのガラスをきれいにする動画を発見
その動画見てゾッとした。
それは薪ストーブのガラスに付着したタール、煤を金たわしで除去する動画でした。
ガラスなので、少々の事でキズは入らないと思いますが、
薪ストーブのガラスを金たわしで擦るのは論外です。
そこで私が行っているガラスをきれいにする方法を紹介します。
薪ストーブユーザーなら無料で出来る方法ですので是非お試し下さい。
尚、ガラスを拭くときはストーブの温度が十分に下がっている時に行ってください。火傷をします。
準備するものは
①不要になった雑巾やウエス等の布製品
②コーヒーの空き瓶等
③②に入れる適量の水
まず、ガラスをきれいにするための洗浄液を作ります。
作り方はとても簡単
炉内の灰を②の瓶などに適量取り出します。
※量は適当に、
その灰を入れた瓶に水をいれます。
容器に対して水8、灰2程度(適当でOKです)
水を入れた良くかき混ぜます。
水が濁り炭などが水に浮かぶと思いますので浮遊物は除去して下さい。
これでガラス洗浄液の完成です。
出来上がった洗浄液を①の雑巾やウエスに少量湿らせ
煤のついたガラスを拭いてみてください。
簡単に煤が取れてガラスがきれいになるはずです。
巷ではガラスクリーナーや、重層等薪ストーブの耐熱ガラスをきれいにするグッツが販売されていますが、そのようなものは必要ありません。灰と水だけで作った洗浄液で十分きれいになるのです。
このようなクリーナー材は必要ありません。
なおこの作った灰と水ですが、そのまま保管頂けば灰は沈殿し透き通ったガラス洗浄液となりますよ。
また、薪の乾燥状態や焚き方によっては、ガラスに強力に付着していることもあります。
作成した洗浄液でガラスを拭いても、煤が取れない時は洗浄液のついた布に少量の灰をつけて拭き取ると少々頑固な煤もきれいになります。
薪ストーブの運転中ガラスに薪が接して付着した非常に強力な煤、タールの除去には焼切るという方法もあります。
焼切る方法は、単純にストーブの温度を200℃以上で焚きます
ストーブ本体を痛めるといったリスクが少々ありますが、私はほぼこの焼切る方法で煤、タールを除去しています。
実際の画像がこちら【2022年1月22日更新】
これは、低温状態の薪ストーブでエアーを絞り、長時間放置したことによりガラス面に付着した強力なタールです。ここまで酷いと先で作った洗浄液でもなかかな落とすことはできません。
ガラス面の内側もご覧ください。もうお手上げ状態です。
私もビギナーの頃、真っ黒になったガラス面を見てショックで、洗浄剤などを試したことがありますが
とても大変でした。でも、焼き切る方法を知ってからは、ますます薪ストーブが好きになりました。
温度が250~300℃ほどで、勝手にガラス面のタールは焼き切れています。
みなさん薪ストーブを設置した目的は、その熱で暖を取るためだと思います。さらに、暖を取りながら、揺らめく炎を眺めるこれも目的だと思います。ガラスが曇ると炎の鑑賞が出来ないのでガラスをきれいに保つためにもこのガラス洗浄液を作っておくことをおすすめします。