アオダイショウの脱皮
へびは体の成長に合わせ脱皮を行います。餌の量にもよりますが、我が家では年間5回程
の脱皮を行いました。3~4回の給餌の後1回の脱皮。脱皮の準備に入ると新聞紙やシェル
ターに籠り1週間から10日程は身動きをすることもなく身をひそめます。脱皮の準備は
目視で確認しやすく蛇の両目が白濁してきます。
白濁した目は数日後には澄んだ目に変わります。この白濁から澄んだ目に変化したのち3
から5日程度で脱皮を始めます。脱皮は頭、顎から脱ぎ始め、障害物等にひっかねらがら
裏返すように脱いで行きます。アオダイショウは比較的きれいに脱皮を行う個体です。
ボールバイソン等体の大きなヘビの脱皮は殻がバリバリにはがれるような脱皮です。
脱皮不全(脱皮に失敗)
何らかの原因で正常に脱皮できない場合があります。その時の状態を脱皮不全と言います
たとえば飼育環境が乾燥している、脱皮するときに脱皮殻を引っ掛ける物がない、ダニな
どの外部寄生虫に感染している、古い傷跡がある、栄養不良、何らかの病気にかかっている
(感染症、内分泌性の病気、腫瘍etc.)など原因はいろいろ考えられます。
また乾燥する冬期に脱皮不全が増える傾向にあります。冬場は湿度を高めるなどの方法で
脱皮不全対策を行うとよいでしょう。その他ウエットシェルターも効果的です。
(シェルターに水コケを入れたもの)
それでも脱皮不全になった場合は、ひと肌程度のぬるま湯に入れて古い皮をふやかして
脱皮をサポートする必要があります。